こんにちは。アキラです。
今回は2021年7月時点で、推定時価総額74億ドル(8,100億円程)のアメリカ第2位のユニコーン企業、スペースX(SpaceX)についての記事です。
★この記事を読むと以下のことが分かります★
- スペースX(SpaceX)のIPO状況
- スペースX(SpaceX)がどういう企業か
- スペースX(SpaceX)の将来性
未上場企業で時価総額世界3位のスペースX(SpaceX)、1位はTikTokなどのサービスを運営している、中国の企業Bytedance、2位は以前記事にした決済インフラ会社ストライプ(Stripe)、そして3位がこのスペースX(SpaceX)、のため、アメリカで2番目のユニコーン企業(企業評価額が10億USドルを超えているが、上場はまだしていない急成長スタートアップ企業の総称)として投資家の間で大きな話題となっている銘柄です。
またスペースX(SpaceX)はテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が手がけている会社なので、著名なCEOがやっているビジネスとしても注目を受けています。
では早速見ていきましょう。
市場規模40兆円、宇宙ビジネス大手のスペースX(SpaceX)のIPO上場はいつか?
スペースX(SpaceX)のIPO状況ですが、結論、2021年7月18日現在で、まだIPOの予定はたっていません。
6月23日にロイター社から、こういった記事が出ています。
大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者は23日、自身が率いる宇宙開発会社スペースXの衛星通信事業「スターリンク」について、キャッシュフローが合理的に予測可能になった段階で上場する考えを示した。REUTERSより引用
上場をする意思はあるが、直近では無いように、インタビューからは見受けられます。
『キャッシュフローが合理的に予想可能になったら』つまり、お金の流れが、予想可能出来るようになったらということで、宇宙ビジネスはこれからのビジネスの為、お金の流れを予想するのが難しいのでしょう。
スペースX(SpaceX)はどういう企業か?
スペースX(SpaceX)はアメリカの航空宇宙メーカーであり、宇宙輸送サービスを提供している会社です。
火星の植民地化と宇宙輸送コストの削減を使命とし、2002年にテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が立ち上げてます。
世界で初めて人工衛星を打ち上げ、ロケットを安全に地球に着陸させた企業(民間企業)として、宇宙技術において圧倒的な役割を果たしました。
スペースX(SpaceX)のビジネスモデル
スペースX(SpaceX)は火星の植民地化を最大の目標としています。
その目標を達成するまでに数十年を要すると言われています。
しかし、宇宙旅行を誰もが気軽に楽しめるようにすることをもうひとつの目標としているため、商業プロジェクトのためにロケットを製造し、宇宙に車両を打ち上げることで、うまく収益を上げています。
そのため、スペースX(SpaceX)は商業衛星、時には軍事衛星を低価格で宇宙に打ち上げています。
さらに、他の宇宙旅行組織が歴史上行ったことのないことを行っているため、すべての成果がマイルストーン(節目、中間目標)となっています。
スペースX(SpaceX)は収益の大部分を投資家から得ています。
スペースX(SpaceX)の投資家には、『Legendary Ventures』『Meyer Equity』『NASA』『Gigofund』『Space Angels』などがいます。
特に『NASA』との契約で巨額の資金を稼いでいます。
また、2025年には300億ドルになると言われている驚異的なプロジェクト『スターリンク』も、スペースX(SpaceX)に大きな収益をもたらしています。
今はまだ初期段階ですが、テストサービスや資金提供で収益を上げることができます。
実際、イーロン・マスクは、このミッションが、スペースX(SpaceX)が現在行っている打ち上げや製造の10倍以上の利益をもたらすと考えています。
もちろん、このミッションは、同じコストで高速インターネットを提供することで、世界のインターネットシステムを変えようとしています。
スペースX(SpaceX)はどのようにしてお金を稼ぐのか?
スペースX(SpaceX)は複数のプロジェクトを運営しているように、複数の収益源を持っています。
ここでは、運営コストと火星探査のための利益の両方をどのようにして稼いでいるのかを見てみます。
打上げサービス
スペースX(SpaceX)は、ブルーオリジンやノースロップ・グラマンなどの他の企業を抜いて、米国防総省との軍事衛星打ち上げ契約を獲得しています。
また、クルー・ドラゴン・カプセル(初の有人試験飛行)や、宇宙飛行士を商業宇宙船で初めて宇宙に打ち上げたことで、投資家の注目を集めています。
ゆえに、2022年から2027年まで、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスとの間で、米国の国家安全保障ミッションのための打ち上げサービスを提供する契約も獲得しました。同社はすでに1つのミッションに対して3億1,600万ドルを支払っており、契約の一環としてミッションの40%を打ち上げることになっている。
このように、スペースX(SpaceX)が打ち上げサービスを提供しているミッションには、商業的なものだけでなく、軍事的なものも多くあります。
1回の打ち上げにつき約6,200万ドル、複雑なミッションの場合は最大2,000万ドルの追加料金を請求していることから、これらのミッションで数十億ドルの利益を得ていることは明らかです。
スペースX(SpaceX)は、ロケットや衛星などのメーカーの販売でほとんどの収益を上げています。
スターリンク
すべての市民が高速で安価なインターネットにアクセスできるようにするために、スターリンクネットワークの構築を進めており、テスト段階だが、このビジネスからも収益が生まれている。
スペースX(SpaceX)の将来性は?
結論、スペースX(SpaceX)の将来性はかなり高いと思っています。
理由をいくつか挙げます。
アメリカで2番目のユニコーン企業
未上場にも関わらず、推定時価総額がとんでも無いことになっています。
出典:https://www.cbinsights.com/research-unicorn-companies
4位以下と圧倒的な差をつけており、アメリカ企業で2番目のユニコーン企業とされていることから、どれだけ投資家に注目されるかが予想できるかと思います。
資金調達の面からもお伝えしたように、宇宙ビジネスは、莫大な資金が必要な為、投資家の援助が必要です。
そういった面では、アメリカ企業2位のユニコーン企業だと、より投資家の目に触れられて恩恵を受けられる利点があります。
宇宙ビジネスの市場規模
宇宙ビジネスの市場規模は世界で2010年に約27兆円だったのが、2019年には約38兆円まで成長しました。
今後は更に市場拡大が見込まれており、2030年代には約70兆円、2040年代には約100兆円まで成長すると言われています。
20年後には100兆円規模になるビジネス。
まだ宇宙ビジネスは完全に開拓されていないことからも、未開拓の市場を開拓出来た場合は、先陣切って宇宙ビジネスをしている、スペースX(SpaceX)の市場価値も上昇していくと思います。
創業者が数々の事業で成功しているイーロン・マスク
決済サービス会社の『PayPal』、電気自動車メーカーの『テスラ』とイーロン・マスクは手がけているビジネスを次々と成功させています。
特に電気自動車業界は、『テスラ』が出てくるまでは、そこまで騒がれていなかったので、新たな業界を開拓してきた実績もあると言えます。
ビジネスを次々と成功させているということは、そのノウハウもあるでしょうから、宇宙ビジネスでも、その手腕を発揮してくれると思います。
人類の希望的ビジネスとパイプ
将来的に地球は人口が増えすぎることと、環境問題によって、火星への移住を本格的に考えないといけないと聞く機会が多くなりました。
また、宇宙旅行は人類の1歩先の未来であり、『必然性』と『夢』という部分で、スペースX(SpaceX)のビジネスに期待をする人、応援する人が多くなると思います。
また既に政府機関とのパイプもあるので、商業ミッションや政府ミッションと提携し、契約を結んで打ち上げサービスを提供している点がかなり強いです。
まとめ
★スペースX(SpaceX)のまとめ★
- スペースX(SpaceX)のIPO状況→2021年7月18日時点では、まだ未定
- スペースX(SpaceX)がどういう企業か→『火星の植民地化』『宇宙旅行』の達成を目標としている
- スペースX(SpaceX)の将来性→『宇宙ビジネスの市場規模』『アメリカ2位のユニコーン企業』『イーロンマスク』『提携先やビジネスパートナー』以上の点から将来性があると思う。
宇宙ビジネスを成功させるということは、まだまだ私たちには想像できないが、人類をより豊かにするサービスが今後生まれてくるかもしれない。
スペースX(SpaceX)はそういったビジネスの大手企業であるので、応援するという意味でも投資をしておくのは面白いと思います。
ただ現状上場の情報がないので、個人的には上場したら投資してみたいなと思う企業の1つです。
人類を豊かにしてくれるサービスを提供する企業は、応援という意味でも投資をしておくと、その企業が成功した時はダブルで恩恵が受けられる(生活が楽になる、株価上昇)ので、そういった観点で企業を見てみてください。
株式市場では30年以上のキャリアをもち、FOX、CNBC、ウォール・ストリート・ジャーナル、Bloomberg、Barronsなどの有名メディアにも出演しているマーク・リクテンフェルド氏が高配当米国株のレポートを無料で提供しているようです。
メールアドレスの登録だけでレポート貰えますので、興味ある方は見てみてください。