こんにちは。アキラです。
本日はこういった方向けの記事です。
株の専門用語を使用頻度高いのだけまとめて解説!!
PER(株価収益率)
PERとは株価収益率のことで、企業業績に対して、現在株は高いか、安いかを判断する投資材料の一つとして使われます。
PERが低いと割安で、高いと割高とされています。
イメージとしては、
PER15倍なら、100円利益を出すのに1,500円投資が必要
PER60倍なら、100円利益を出すのに6,000円投資が必要みたいなイメージを持っておくと分かりやすいです。
ではPERが低い割安株だけを選んで買えばいいかと言うと注意点があって、業界ごとに平均のPERが違いますので、PERで参考にするのなら、ライバル企業のPERで比較したり、その企業の過去のPERと比べて割安か判断する使い方をした方がいいです。
(私も株投資をやり始めた時、PERが低い企業を買えばいいと聞いて、自分の19社の投資対象の中から毎月、PERが1番低い企業に投資すると言うルールを決めたら、ずっと同じ企業しか買えなかったことがあります笑)
目安としては、PERが15倍以下なら割安と言われていますが、業界にもよりますし、必ずしも15倍以上だから購入見送りと言う判断をしなくてもいいと思います。
ライバル企業や業界平均と比べて見てですね。
EPS(1株あたりの純利益)
EPSとは1株あたりの純利益(企業が得た収益から必要経費を全て引いて、最終的に残った利益)です。
発行している1株に対して企業がどれだけ利益を稼いでいるのかを知る非常に重要な投資指標です。
このEPSが年々成長していると、株価も上がりやすい企業と判断されることが多いので、EPSは大きければ大きいほどいいです。
ただし注意点があります。
EPSは純利益÷発行株式枚数で算出されます。
例1:EPS=1億円(純利益)÷100万株(発行株式)=100円
計算式から分かるように、発行株式枚数がEPSの算出に非常に大きいウェイトを占めているので、株式分割(1株を複数株に分けること)を行うと、発行株式枚数が増えるため、純利益が減っていなくても、EPSの数値は下がってしまいます。
先ほどの例1から株式分割で1株を2株にした場合
例2:EPS=1億円(純利益)÷200万株(発行株式)=50円
逆に企業が自社の株を買った場合、発行株式枚数は減るため、純利益が増えていなくても、EPSの数値は上がります。
先ほどの例1から企業が自社で50万株買った場合
例3:EPS=1億円(純利益)÷50万株(発行株式)=200円
EPSの変動の要因は、純利益だけではなく、発行株式枚数にもよるので、ただ下がった、上がっただけではなく、なぜ下がったか、上がったかまでみる必要があります。
(有名ブロガーさんの企業分析を見るために用語を覚えるだけなら、要因はブロガーさんが書いてくれていると思うので、要因まで調べなくてもいいと思います笑)
ROE(自己資本利益率)
ROEとは自己資本利益率を表します。
企業が自社のお金をいかに効率的に運用して利益を生み出したかを表す指標です。
株主(投資家)の立場から見ると、自己資本利益率が高い会社は「自分が投資したお金を使って効率よく稼いでいる会社」であると見ることができます。
逆に、自己資本利益率が低い会社は「経営効率の悪い会社」である判断され、投資家からのお金も集まりにくくなります。
目安としては、一般的にROEが10%〜20%あれば優良企業であると判断されます。
ROA(総資産利益率)
ROAとは総資産利益率を表します。
ROEと間違いやすいですが、ROEは純資産を使ってどれだけ効率的に利益を生み出せたか。
ROAは総資産を使ってどれだけ効率的に利益を生み出せたかです。
純資産とは自社の資産を表すので、借りたお金は含みませんが、総資産は事業運営するために借りたお金(負債)も含むので、自社の資産に対しての利益率か、負債+自社の資産に対しての利益率かの違いです。
目安としては、一般的にROAが5%〜10%あれば優良企業であると判断されます。
配当性向
配当性向とは、当期純利益のうちから、配当にどれほど使っているかを表すものです。
分かり易く言うと、年間で残ったお金のうちどれくらい配当の支払いに使ってくれているの?と言うのが分かるものですね。
配当性向が低ければ、他に使っていますし(内部留保や設備投資など)、高ければ利益を投資家の為に配当を出してくれていると判断できますが、配当性向が高ければいいというものでもありません。
配当性向が70%だとしたら、利益が残り30%しかないので、利益を上げていけなければ、現在支払っている配当が支払えなくなって、減配(配当金を下げること)や増配(配当金を上げること)ができないということに繋がります。
配当性向が100%を超えるようなら、利益に対して株主(投資家)への配当支払いが多くなっているので、近いうちに減配、増配が途絶える、無配のどれかが起きる可能性があります。
その為、配当性向が低くても、配当を毎年支払ってくれて、毎年増配してくれている企業であれば、まだまだ配当を出してくれる余力があるとも判断出来るので、必ずしも高い方がいい、低い方がいいというわけではありません。
個人的には目安として配当性向が70%を超えるとちょっと危ないかなと思います。
BPS(1株あたりの純資産)
BPSとは1株あたりの純資産を表します。
純資産とは、総資産のうちから負債を引いたもので、つまり会社に残る資産です。
使用頻度は今まで解説した用語よりは少ないですが、企業の安定性を測ることができる指標です。
例えば、資産が10億円、負債が4億円、発行済み株式数が200万株である場合、
BPS=純資産(資産総額-負債総額)÷発行済み株式数
=6億円(10億円-4億円)÷200万株
=300円となる。
BPSの数字が大きくなれば大きくなるほど、1株を支えている金額が大きくなるというイメージで、万が一企業が倒産してしまった場合も、上記の計算式例で言えば1株あたり300円戻ってくる形です。
まとめ
今回は株投資の企業分析でよく出てくる専門用語の意味と、そこから何が分かるのかをまとめました。
この他にも利益率、経常利益や営業利益、キャッシュフローなどもよく出てきますが、記事の中で説明されていたり、日常生活でも使われる可能性がある言葉ですので、投資の専門用語として出てくるもののみを取り上げました。
専門用語を理解すると、理解する前よりも飛躍的に企業のことを知ることができますので、是非理解した状態で企業分析の記事を見て見てください。
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